【エクセル配布あり】現役中学校教諭が使う3観点での成績処理ソフトを紹介!
- どうやって成績をまとめたらいいんだろう…
- 周りの先生たちは自分でエクセルの資料を作ったりしてるんだろうか
- 簡単に成績が出せるものがあればなぁ
教師の仕事の中でもなかなか大変な成績処理を、誰しも簡単に済ませたいと考えたことが一度はあるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、定期テストの素点や提出物など生徒の成果物のデータさえあれば、10分で成績処理が終わるエクセルソフトの使い方を紹介します。
この記事を読めば、面倒な計算をしなくても学期末の成績処理が10分で終わらせられるようになります。
私が10年間かけて培ってきたスキルを駆使してできたソフトです。少しでも楽に成績処理をしたい人は最後まで読んでください。
成績処理ソフトの使い方
成績処理ソフトの使い方は次のとおりです。
- 氏名の入力
- 素点の入力
- 見取り(単元)評価の入力
- 考査評価の選択
- 観点別評価・5段階評定の調整
成績として扱いたい生徒のデータを入力すると、自動で成績が算出されるようになっています。
最初のシートにこのソフトの使い方を次のようにまとめています。
説明に沿って手順を確認していきましょう。
氏名を入力する
まずは氏名の入力です。【情報】のシートで作業をします。
教務や校務支援システム等で作成された名簿データからコピーしてきて、こちらの資料に貼り付けましょう。
もともとは1クラス45人の設定になっていますが、番号の列(黄色のセル)の番号は変更可能になっており、クラス間を詰めたり男女別にしたりすることもできます。
素点を入力する
次にテストの素点を入力します。【定期】【実力】【課題】のシートで作業します。
入力は3観点に分けて行うことになっています。原則、テストで「主体的に学習に取り組む態度」の評価をつけることはないと思いますが、過去に要望があったので入力スペースを用意しています。入力が求められているわけではないので注意してください。
また、【テ全】のシートは【定期】【実力】【課題】のシートに入力した素点を一覧として確認できるものです。まとめて確認したい際はこのシートを印刷するなどしましょう。
テストが終わった時にこちらにも入力しておくと成績処理の時に慌てなくて済みます。
見取り(単元)評価を入力する
【単1】【単2】【単3】のシートでは単元での見取りの部分の評価を入力します。【単1】に1学期の評価を、【単2】に2学期の評価、【単3】に3学期の評価を入力します。ここでは、授業の中での見取り、レポートや提出物の評価を入力します。
見取り(単元)評価はすべてのシートで3観点に分けて入力を行うことができるようになっています。
【知識・技能】と【思考・判断・表現】に関しては学期間で8個の材料を入力するスペースがあり、【主体的に学習に取り組む態度】に関しては10個の材料を入力するスペースがあります。
また、授業内で行った単元テストや課題テストの結果を見取り評価に加えたい場合、【テストの評価材料】にある【(選択)】のセルから、テストを選ぶことができます。
私は単元内での課題テストはそのまま単元の評価材料にしているので【テストの評価材料】の部分は使っていません。
テストを見取り評価に加える場合は、授業等での見取りとの満点に大きな差が出ないように注意が必要です。
考査評価の選択
【テ1】【テ2】【テ3】のシートで、素点を成績として扱うテストを選択します。
初めはそれぞれの学期で行うテストが選択されている状態になっています。ここに加えて、その学期で行なったテストを成績に加えていくことができます。
例えば、1学期に実力テストと全国学力テストががあり、それらを定期テストと同様に成績として扱いたい場合は先に【実力】【課題】のシートに素点を入力しておき、【テ1】のシートでそれらのテストを選択する、という具合です。
テストを実施したが、成績には反映させない、という場合はここで選択しないように注意しましょう。
観点別評価・5段階評定を調整する
ここまでの入力がすべて終わると、【評1】などの赤色のシートに自動で成績が算出されています。
このシートでは、赤色の文字で入力されている数字を変更することで、成績の微調整を行うことができます。
- 見取り(単元)と考査(テスト)の比重
- 観点別(ABC)評価の基準
- 3観点の比重
- 5段階評定の基準
これらの項目を調整することで、より実態にあった成績に変更することが可能です。学校によっては、学校全体や教科でこれらの比重は固定されていることもありますので注意してください。
総合達成率による5段階評定が,ABCの組合せによる5段階評定から外れている場合,セルが黄色になるように設定されています。その場合は,5段階評定の右側に修正した評定を入力(選択)するようにしてください。
Aを3点、Bを2点、Cを1点とし3観点の合計で判断します。
得点 | 5段階評定の上限 | 5段階評定の下限 |
9点 | 5 | 4 |
8点 | 5 | 4 |
7点 | 4 | 3 |
6点 | 3 | 3 |
5点 | 3 | 2 |
4点 | 2 | 2 |
3点 | 2 | 1 |
2学期以降に前の学期の評定と比較したいときは、評定の右側で比較したい学期を入力(選択)することで、希望の学期の評定を表示することができます。
1・2学期および学年末の評価・評定を調整する
【評12A】【評12B】などのシートは、1・2学期の合計の評価を算出するシートです。
<Aのシート>
学期ごとの達成率を合算 学期ごとの比重を入力する 例)1学期:2学期=1:2
<Bのシート>
評価材料の総得点から達成率を算出 通常と変わらず
※ 学期間で見取りと考査の比重が違う場合、学期によって同じ評価材料であってもその重みが変わることになるので注意してください。
基本的にはBのシートを使って評価を算出すればいいと思います。
これも、一部の方から依頼があり、どちらの形でも成績が出せるように作っているものです。自身の考えにあった方を選択していただけたらと思います。
成績処理ソフトのエクセルをダウンロード
成績処理ソフトはこちらからダウンロードできます。
まずはこれまで自分がつけてきた成績をこちらに移して使ってみましょう。
3観点での成績処理でも10分で終わる!
この記事では成績処理ソフトの使い方について解説しました。
使い方は次の通りです。
- 氏名の入力
- 素点の入力
- 見取り(単元)評価の入力
- 考査評価の入力
- 観点別評価・5段階評定の調整
テストの採点や提出物の点検など、どうしても時間がたくさんかかる作業は仕方ないですが、成績処理の計算だけでも簡単に済ませられたらかなり時短になります。
私自身、採点や提出物の点検を除くと成績処理は10分もあれば終わります。
1から自分で用意するのはとても大変なので、まずはあるものを試してみて、自分のできることを増やしてみてください。
この成績処理ソフトがみなさんの役に立つことを願っています。
以上!