【ブラックな職場から抜け出す!】「早く帰る」ために必要な5つのマインド
働く時間が長すぎてとっても辛い
家族との時間やプライベートが確保できない…
教師は好きだけど、このブラックさだけはなんとかして!
多岐にわたる仕事をこなさいといけない今の教員は真面目な性格も相まってどんどん疲弊していってしまっているのが現状です。
私は進まない働き方改革に期待するのをやめて、自分自身の働き方を改善し、9年目の今ではついに定時退勤できるようになりました。しかしその過去には、月の時間外勤務が200時間を超えるようなことも何度もありました。
今の職場でも定時で帰る人はほとんどいません。
そこでこの記事では、今よりも少しでも早く帰られるように『早く帰るために必要な5つのマインド』を紹介していきます。
この記事を読めば、「定時退勤できるようになるために必要なマインド」がわかり、今よりもきっと早く帰られるようになります。
生徒や保護者といつも笑顔で過ごしてきた私が、9年かけて培ってきた教師としての心構えや経験を凝縮しました。早く帰れるようになりたい教師の方はぜひ最後まで読んでください。
「早く帰る」ために必要な5つのマインド
「早く帰る」ために必要なマインドは以下の5つです。
- 100点を目指さない
- 後回しにしない
- 「ノー」と「お願い」はすぐに
- ご機嫌で過ごす
- 仕事をする
5つの内容を理解し、一つずつで実践できればで今よりも早く帰るためのコツがきっとわかるはずです。
それでは、1ずつ解説していきます!
マインド①:100点を目指さない
みなさんはパレートの法則を知っていますか?
「80点を取るのに2割の時間がかかり、残り20点を取るために8割の時間がかかる」という法則です。
教師はこれまでテストの中で生きてきています。
そのためもあってか、様々な場面で100点を目指しがちです。
例えば授業について考えていくときでも、「めあてから授業の山場を設定して、異なる活動体系も複数入れたいし、ノートのチェックは毎回して、振り返りのテストの回数も増やして、、、」と100点を求めて自分で仕事を作ってしまいます。
どこまでやればいいのかわからなくて、できること全部やろうとしてしまうのはあるあるですけどね。
理想はそうであっても、やっぱりそれだといつまで経っても帰れないので、まずは「時間内にできるところまで」と決めてしまいましょう。
そのために私が定時で帰るために作ったゴールは3つです。
- 明日の授業ができる
- 指導などの問題が起こっていない
- 今日締め切りの提出書類がない
この状態であれば帰ってしまいます。
1日の仕事として、これ以上は80点以上の仕事、と自分の中で決めてしまっているわけです。
また、中には80点を取らなくてもいい仕事もあります。
生徒や保護者の目に触れないものや、成績と直接関係がないような部分に関しては最低ラインを超えていたらOKです。
あとは、ミスを前提に仕事をすることも大切です。
ゲームなどで考えてみるとわかりやすいですが、ダメージを受けずにクリアしようと思うと準備や経験を積むのにとても時間がかかります。
ですが、少々のダメージを受け入れながら致命傷を負わないようにしながら進むと案外早くクリアできますよね。
仕事でもそのようなことが多々ありますし、ミスをした後、すぐ謝ることができれば相手との関係性も大きくは崩れません。
実際に大人が謝る姿を見せてあげることはとても大切ですよ。
早く帰る習慣ができて、余裕ができてきたらまた別の仕事に取り掛かっていきましょう。
マインド②:後回しにしない
教師の癖として、子どもが帰ってからが自分の仕事をするための時間と考えがちです。
そうして後に回した仕事に遅くなってから手をつけ始め、気づけば9時10時なんてことがザラにあります。
それでは当然早く帰られないので、そうならないための基準を持つことが大切です。
私が持っている判断の基準は以下の2つです。
- 生徒や保護者、他の教師の予定など第三者が関わってくるか
- 15分以上かかる仕事か
①で大切なのは、自分がボトルネックにならないことです。自分のところで仕事が止まると、それに合わせて仕事が止まってしまう人たちが出てきます。自分を待ってくれている人がいる中で先に帰ることはできないので、優先度は高めです。
また、ここを滞らせてしまうと自分の信頼度も下がります。
両学長がよくいう信頼貯金が減ってしまうわけです。後述しますが、早く帰るためには自分で全部しないことも大切です。そのためにはお願いを快く受け入れてもらえるような自分である方が圧倒的にお得です。
素早くお願いしているというのも仕事ができるポイントの1つですね!
②については、15分未満ならその都度こなすと決めています。
教師は「問題を教えてほしい」「指導についての報告や家庭連絡」「各種アンケート」といった小さな仕事が突発的に起こりがちです。
1つ1つは小さな仕事でも、まとめて後に回すと結構なボリュームが出てしまいます。
また、これらは急に発生する仕事なので抜け落ちやすくもあります。
そうなると当然、信頼を失ったりより大きな問題に発展したりするわけです。
そうしたリスクを避ける上でも、その時々で済ましていけるようにしましょう。
小さな約束を守れる大人は周りから信頼されますね。
マインド③:”ノー”と”お願い”は素早く
昨今の教師は本当に多忙です。
次から次へと仕事が追加されることもそうですが、地域の見回りのようにこれって教師の仕事?というようなものまで、なんでも対応していかないといけないような風潮があります。
ここをしっかりと見直していくことで、仕事を減らすことができます。
教師はあくまで窓口だということを理解して、その場で対応できることと、より専門的に対応した方がいいことを即座に判断できるようになれば仕事の量もグッと減ります。
カウンセリングに繋ぐのか、警察に相談するのか、地域の福祉課と協力するのか。
その時々に合わせて早く仕事をお願いすることができれば、その分時間と心の余裕が生まれるわけですね。
もちろん、相談には親身になって乗りますよ。
また、時間外の仕事を引き受けないようにすることも大切です。
- 「迎えにきてくれたら登校できるから、毎朝迎えにきてほしい」
- 「仕事で電話が取れないから、19時以降にかけてほしい」
- 「懇談は土日のどっちかでしてほしい」
- 「部活の時間をもっと長くしてほしい」
これらは実際に私が断ってきたお願いです。このようなお願いというのは本当によくありますし、受け入れている教師も多いです。しかし、これらは仕事の範囲外なので受け入れなくてもいいわけです。
ただ、断ってばかりでは相手との関係性を保つのが難しくなるのも事実。
そこで、時間内でできることを提案していくことが重要になってきます。
- 「迎えにきてくれたら登校できるから、毎朝迎えにきてほしい」
➡️ 授業の空いてる時間で家庭訪問してみる - 「仕事で電話が取れないから、19時以降にかけてほしい」
➡️ 昼の休憩時間に電話をしてもらう - 「懇談は土日のどっちかでしてほしい」
➡️ 電話で内容を伝える形に変更する - 「部活の時間をもっと長くしてほしい」
➡️ 決まりがあることを理解してもらう
相手との関係性を保つために、自分の時間や心を犠牲にするのは長続きしません。自分の中に軸を持って、断るところはしっかりと断っていきましょう。
マインド④:ご機嫌で過ごす
教師がご機嫌(笑顔)で過ごすとトラブルが減ります。
笑顔は余裕の表れでもあると思いますが、教師に余裕があると生徒たちも安心して過ごすことができます。
いつも焦っていて、怒ってばかりの先生が担任をしているクラスでは何かと問題が起きがちです。
突発的な指導が起きてしまうと、そこにたくさんの時間を費やすことになります。
その対応をどれだけ上手に、かつ、素早く終わらせられたとしても、問題が起きなかった場合には敵いません。
ご機嫌で過ごすコツはたくさんあります。
- ありがとうを伝える。
- 挨拶をする。してもらう。
- 教室をきれいに保つ。
- 変化に気づいて「いいね!」と褒める。
- 時間に余裕を持つ。(100点を目指さないことで時間を作る)
- 無駄なルールを減らす。
- 仕組みを作って、指示を減らす。 などなど
「忙しいから、それができないんですよ!」という声が聞こえてきそうですが、これまでやってきた経験からすると、それは逆です。
こういうことを意識して取り組んでいかないから生徒が落ち着かず、問題が起こり、忙しくなっているという感じです。
切り替えていくタイミングで少し負荷もあると思いますが、きっと今より状況は良くなるはずです。
ただ、ご機嫌に過ごすことを勘違いしてしまい、生徒に媚びてしまう場合がありますがこれは要注意です。
ご機嫌に過ごすのとへこへこするのは別ものですからね。
この辺のお話はまた、別のところでまとめてみようかと思いますので、ぜひそちらも楽しみにしていてください。
マインド⑤:仕事をする
何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれませんが、忙しいと言いつつ仕事をしていない教師がたくさんいます。
仕事に優先順位がつけられず、情報交換というのも難しいような生徒や同僚の話で盛り上がっている場面など、ほんとよく目にします。
時間内で仕事は終わらないものと思い込んでいるために、時間を浪費していることに気づいていないという感じです。
お昼ご飯を食べに行ったきり2、3時間帰ってこない、とかね。
そういう人に限って「忙しい」が口癖になっていたり、生徒が用事で訪ねてきても「今は忙しいから後にして」とか「忙しいのが見て分からないのか」というようなことを平気で言ってしまいます。
また、中には悪気なく起こったことをありのままに再現し、お話してくれる先生方もいます。
そこは上手に話を切り上げるなどして、話に深く付き合わないことも必要です。
限られた時間を大切に使って、全力で仕事をこなしていきましょう。
今年の私のケースですと、週30コマのうち、通常の授業が17コマ、道徳や総合で5コマ、生徒指導の会議が1コマ、不登校支援が2コマわり当たっています。
要するに、1日に1時間しか空きがない状態で、今の学校では私が一番詰まっています。
その1時間ですら教師の休み等でなくなるときもあります。
それでも、私は定時に退勤できています。
ここには授業作りのコツもあります。
これはまた別の機会に紹介できれば。
自分の時間を大切に、しっかり仕事をこなしていきましょう!
まとめ:早く帰るために必要なマインドを理解して、定時退勤を目指そう!
今回の記事では、「早く帰るために必要な5つのマインド」について解説しました。
- 100点を目指さない
- 後回しにしない
- 「ノー」と「お願い」jはすぐに
- ご機嫌で過ごす
- 仕事をする
①〜⑤のどこから始めても効果があります。
なかなか働き方改革も進まず、長い時間頑張っている先生方もたくさんいることと思います。
学校が急に変わることはなくても、みなさんの行動は今日この日から変えられます。
一生懸命な働きがより報われるよう、一つずつでも始めてみましょう。
以上、ゆっきーでした!